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荒野の一ドル銀貨―ブログ版
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ひつじ

平凡なひつじです。
風流かぶれのをかしな日常を
ルポルタージュしています。



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2005.09.15.ふわり
座談会を開いた。

めったに顔を合わせない四人での、およそ一年ぶりの会だった。まずはそれぞれ「院試が」「就職が」「シコが」「研究室の飲み会に呼ばれもしなかった」と近況を報告しあい、煮物に惣菜などつつきながら、将来だのなんだの、ひそひそと語った。

酒もちびちび進んでいたせいか、当初まぢめだった話題がだんだんと砕けてゆく。家族のことなど語り合ううち、ひとりが「うちの弟はほんとにダメで」「ダメな顔で」と嘆きに暮れ始めた。たいそうな言われようだった。

いつしか議題は「もう一歩何かが足りないために幸せを逃す」顔、などという不穏なテーマになった。

「ほらあのベースの彼は」「えーあんまりそういうイメージない」「いやあれは意外に薄幸だから」「じゃああのドラマーは」「あーあいつは幸せそうだね」「だね」「だね」「御意」と、言いたい放題だ。本人が聞いたら火のごとく赤くなるか氷のごとく青くなるか、きわめて無責任に座は盛り上がる。

「幸福顔」「惜しい顔」と検証が進んだので、「不幸せな顔」を検証してみようと思った。それでこう言った。

「じゃあ、どうやっても幸せをつかめない顔っていうのはどういう?」

その瞬間をどう表現したらいいだろう。

表情をゆっくりと納めつつ、しかしやわらかな所作で向きなおる左の人。
唇を少し開き、ほんのかすか意外そうな眼でこちらを見る、正面の人。
視線はあくまでテーブルの上に張り付かせたまま、語らず、気配だけをこわばらせる右の人。



部屋に羽毛のような沈黙が舞い降りた。

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2005.09.06.かなりのブルース
横紙破りというか掟破りというか、かなりな人を見た。

本屋の狭い通路に座り込んで、一心に本を読みふけるではないか。ご丁寧にもきっちりとイヤフォンをし、完全に自分の世界を作っている。かなりの人だ。ここまで非常識だとちょっと恐れ入ってしまう。何を読んでいるのかと興味を覚えて、横からそっと覗き込んでみた。するとこう読めた。


「一般常識問題集」。

2005.02.12.マキビシのブルーズ
マキビシがぢめんに撒かれるありさまは誰しもが思い描ける。
だが一度でもいい、それが回収されるシーンを、見たことがあるだろうか。

日本で忍者が使ったなら、農民にでも拾われるだろうか。だが拾ったそれをいったいどのように使えばよいのか。農民がいったい何を足止めすると言うのか。使い道のなさ過ぎる、悪意の結晶のようなそれをどうしろというのか。

足止めするためだけに生みだされ、誰にもかえりみられない。
誰にとっても邪魔でしかない。

過日、かつてCIAも第一線においてマキビシを使っていたと知った。

アメリカ人が拾うというのか。マキビシをか。どう使うというのか。コルクボードにでも刺すというのか。たくさん集めて巨大なクリスマスツリーを作ったりするのか。

やはり彼の国においてもそれは厄介な鉄屑でしかない。

マキビシの声が聞こえる。

2005.02.11.液晶のブルーズ
技術者達の血と汗によってどこからでも美しく見えるように改良された液晶が、今、携帯電話に装着される「覗き見防止板」などというもので、正面以外からの視線を弾いている。


液晶の声が聞こえる。

2005.01.02.後ヲ濁サズ
この日初仕事に出向いた。

仕事中、ふと、友人に「賀状は如何」と尋ねたら、「昔同棲していた男宛に見知らぬ女から来た」と笑顔で答えてくれた。

ひざを折って笑ってしまった。
年始からブルースである。賀状の話題には注意だ。





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