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荒野の一ドル銀貨―ブログ版
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ひつじ

平凡なひつじです。
風流かぶれのをかしな日常を
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2004.11.30.蜜色
レポートの資料が絶望的に足りないことに気がつくのが提出締切の前日の零時だった。というのは、かなりのワルだと言える。

電子の網を駆使して情報をかき集め、狂った太陽がためらいがちに登る頃、なんとかレポートを完成させた。これを提出しなければもう一度三年生をやる羽目になるところだった。何度目かの宣誓になるけれど、今後、レポートの前にウイスキーだけは、金輪際。突貫作業と深酔に疲れ果てて、浅い眠りに入る。

十一時、泥が詰まったような頭をぶらさげて起床。紙とのりとホッチキスを忘れずに用意。万端である。だらだらと茶を飲み、うむ、とひとつ気合を入れて家を出た。

不便なことに自宅のプリンターが壊れていて動かないので、例によって、仕上げた原稿のデータをCDに焼いて図書館でプリントアウトせねばならない。

電車に揺られ、二時前、図書館に着いた。

先客がいる。二人もいる。
しかもなにやらまごまごしている。

普段ならこの程度ではいらいらしない。本を開いて気ままに待つなり、ふらっとねこをかまいに行くなり、部室で遊んで帰ってくるなり、どのようにでも対処できる。

けれど今日は違う。二時半頃にはバイトに向かわねばならないのだ。彼らがいなくなるまで十分として、数十分で未完成部分に手を入れて資料の写真を貼ってホッチキスで留めて理学部まで提出しに行って、と、どう考えても走り回らなければならないようだった。

「急ぐ」のは大嫌いだ。いつでも歩いていたいのに。

待つこと十分、まごつく先客が図書館の係員を呼び出した。
係員はプリンターをなにやらふんふん調べ、順番を待つ幾人かを見回し、のち、次のような趣意のことを言った。

「印刷をお待ちでしたら他をあたって下さい。壊れてます」

チバで唯一文書を印刷できる心当たりの係員が、言った。
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