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荒野の一ドル銀貨―ブログ版
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ひつじ

平凡なひつじです。
風流かぶれのをかしな日常を
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2004.12.01.顛末
図書館をさまよい出て途方に暮れ思案に暮れて、たったひとつ残された道に気がついた。

生物学の知識を持っていてかつ現在パソコンを備えていてかつすぐにデータを託せる、と、あらゆる条件をクリアできる、ただひとりの知人に思い至ったのだった。

幸か不幸か、彼女は他でもない、レポートを提出する研究室に配属されている。これ以上の適任者は天下広しといえども他にあるまい。


「このCDに収めた所定の文書データを印刷し、後ほどTが持参する段取りの写真資料を貼り、この入魂の題字を表紙としてホッチキスで留めて提出せよ。なおCDの内容を検分する事まかりならぬ」

呼び出した知人にそう申し渡してチバを発った。
後、労働にいそしみつつ、少しだけ、胸が痛んだ。

いくらなんでも任せすぎた。丸ごと押し付けてしまった。知人はきっと役に立てて望外の幸せを噛み締めているだろう。それはいい。だがそこに甘えかかれるほどワルに徹しきれない。とにかく何か返礼をせねばならぬ。

その日の終わり、偶然、近隣の洋菓子店の店員が売れ残った商品を進呈してくれた。むやみに美味しそうなケーキだ。ちょうどいい。この(賞味期限間近の)ケーキを差し上げて感謝の意を表明すればいいのではないか。えびで鯛を釣るとはよく言ったものだ。

あらためて眺めると、生まれたての子猫を四匹くらい収められそうな籐のバスケットにすっぽりと入る。大きい。そこでこの際せっかくなので、部室に持参して、その場にいる皆で雁首を揃えてあさましく食い散らかそう、と計画をあらためた。

翌日、部室に参上して、その場に居合わせた八人ほどで車座になってバスケットを囲み、紙皿を手に取り、アズキと栗のスポンジロールがパイで包まれたような予想通りに旨いケーキを、皆で食った。幾分幸せな感じだった。









…落ちも何もない。これでは日記ではないか。そう思われるかも知れない。垂れ流しに日常を書いてどうするのか。何が面白いというのか。そのように思われる向きもあろう。

しかし知人はこのoda拾遺の読者なのである。彼女に読まれることを想定し、感謝の念を込めてケーキを買ってきたわけでも特別悪いと思っていたわけでも胸が痛んでいたわけでもない、と、お茶会の内幕を露悪的に書いてみたのである。

どんな印象を与えるのかは未知数だ。ここまでの人間関係をいちどリセットすることになるかもしれない。そのように思いながら書いてみた。

意外なことに恐ろしく気持ちがいい。

重いブーツを履いて砂漠に生える低木を踏み砕いていくような感覚だ。あるいは、皿に美しく盛られた料理を箸でめちゃめちゃに突き崩すような。

ワルぶってるけれど本当は心底感謝してるのだ、と思ってくれるか、口では「ありがとうすみません申し訳ない」を連発していたのにこんな、こいつは、と心胆をびびらせるか。

どうなるだろう。
どうなるだろう、と心配なのがこんなにも気持ちがいい。

破壊衝動のおもむくまま十二月が始まる。
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