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荒野の一ドル銀貨―ブログ版
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平凡なひつじです。
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2005.11.27.祭後(一)
大学祭が終わってからもう三週間ほどにもなる。録音MDを幾度か聴いてみた。実際の演奏と、自分の感触とを照らし合わせてみたところ、よいのと悪いのとで収支はおおむねゼロだった。

■ブルース追求バンド(スサミストリート)

一曲目、じぶんが独奏を始めてまもなく、他の奏者がみな演奏を辞める、という恐るべき事態に見舞われる。

なにごとだ。何が起きた。

いきなりの独壇場になってしまった。会場が息を詰めつつも笑っている。おっそろしいプレッシャーでにわかに脈が速くなったが、腹の底から呼吸をし、全身で楽曲を感じ小節を捉え、ブルースの魂を鳴らした。なんとか終えられた。会場の手拍子に大いに救われた。

「ギターひとりを残して静観しよう」という非道なたくらみ(首謀者はサプライズなどと表現していた)だと後で明かされた。だいぶ前から計画していたとか。札付きのワルどもめ。

二曲目、『スウィングしなきゃ意味無いじゃん』は全員揃うのが本番のステージでやっと二度目で、不安だらけのバンドだったのだけれど、ベテランぞろいの楽員のキャリアがものを言ったか、なかなか好評だった。

二曲ばかりの出番はすぐに終わってしまって、なんだかあっという間で、さみしく、残念。

■邪の道洗練バンド(ブラックメケメケ団)

どうも気負いだけが先立ってしまってうまく行かなかった。演出も構成も、いや選曲から激論を交わし、常にも増して凝りに凝ったのだ。にも関わらず、「泣いた」「胸打たれた」「感動した」と評判になったのは、演奏ではなく最後のMCだった。終わりよければすべてよし、とは言うものの、やはり悔しい。

妥協はいっさいしなかった、と胸を張りたいところなのだけれど、あれもこれもそれも足りなかった。キメはもっと綿密に決められた。自分で発案して受け持った、間奏部(『アランフェス交響曲』)からの導入は三十点だ。ソロ部はもっと明確にイメージを伝えておけたはずだ。第一リズムが悪すぎた。

とてもではないけれど、引き際の最後のステージを飾るものではなかった。いつか、いつでもいい、いつか納得のゆくステージを再演すると誓った。

曲は、『しあわせの歌』『アランフェス交響曲~さそり座の女』。

■一年生サポート(ほろ酔いバンド)

「狭い部室と広い教室では音の響きがかなり違う」ことに二日目にしてようやく気がつき、唖然とする。ギターの出す音出す音に違和感を感じてかしこまってしまって、録音はあまりよろしい出来ではなかった。

後輩の援護をする立場だったのに、好きな曲ばかりのお品書きだったのに。なんだか申し訳ない。ただ二曲目のワウでのカッティングは、その日その時ぶっつけでやったわりにはなかなかファンキーに出来ていた、ような気がする。

■大所帯ビッグバンド(TLJO2005)

始まる前からものすごく汗をかいていた。着慣れないシャツが暑かったというのもある。けれどじつは一曲目の譜面を忘れ、「譜面をみいみいすればなんとかできる」と少しなめていたしょっぱなの曲が、ほとんどまったくわからない(伴奏を弾けない)という事態に。

ただ、これくらいのことは別に窮地ではない。気持ちよく弾いているふりをしつつ、(ギターの)ボリュームを、さりげない顔でさりげなく落とせばよいのである。

「何か機器的な問題か」
「かわいそうに、あんなに楽しそうに刻んでいるのに」
「いったい音響は何をやっとるんだ」

何も知らぬ聴衆はこう思ったに違いない。三年前、同じトラブルに見舞われたあの日の経験がここで生きた。悲劇は人を強くする。

予定の三曲を終えて、『チキン』が始まった。わたしはその最終の独奏者となっていた。大学祭四日目のトリで、その最後の曲の、さらに最後の奏者である。気合も入ろうというものではないか。さらに言えば(人の顔を見さえすればにこやかに罵声を投げかけてくる)ギタリストのHさんをはじめ、M山さんにトシミツさんと、久しぶりに諸先輩も来ているのだ。不様なギターは見せられぬ。全身全霊で弾いた。

気合は(やっと)いい方向に働いた。カオスさを出しつつも暴走しすぎることなくそつなく弾きまとめ、アベフトシへのオマージュもこっそりと交え、それなりに「いえーい」という声も聞かれた。満点ではないにしろ、持てる力をほぼ出せたと言ってよい。

それではいよいよメインテーマに戻るぜ、と楽員と顔を見合わせたとき、突如会場に鳴り響いた怪音をきっと一生忘れない。

それまで妙に大人しかったドラマー・百三氏が、がぜんステージのマイクを手に取り、ボイスパーカッショナブルなラッププレイを叩きつけ始めたのだった。手つきは『YO』だった。

笑いに包まれる会場。ただいま弾ききったこの魂の演奏など、もはや誰も覚えていない。笑い転げた。やけくそで伴奏を勤めた(続)。
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