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荒野の一ドル銀貨―ブログ版
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ひつじ

平凡なひつじです。
風流かぶれのをかしな日常を
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2004.12.07.悪党
スターバックスの化粧室、ありていに言えばトイレ、に入った。意外に奥行きがある。まっすぐに数歩進んだ。奥にある便座は横向きについていた。正面まで行って真右を向いた。

そこで突如、足元が崩れるような不安に襲われた。
鍵をかけるのを忘れたのだった。

仮に今、誰かがやってきてノックをしたとしても、ドアまでは遠すぎてたたき返すことができない。がちゃりと空けられでもしたらそれが終わりのときだ。しかも悪いことに、この店の化粧室、つまりトイレ、は男女共用だった。右半身にドアを感じる。絶望と希望とがそこでランデブーしている。


このままものごとを開始して、もしそのドアが開かれたら。


想像するのもためらわれるような恐ろしい事態に、恐怖がこみ上げる。だが脚は動かない。
簡単なことだ、また数歩戻ってかちりと鍵をかけさえすればいい。なのにこの脚は動かない。


頭の中に、遠く、けれど高らかに声が響いていた。
『このプレッシャーに打ち克ってこそのワルだ』


上等だ、と心の中でひとつ叫んで、
そのままりりしく開始した。


魂あらぶる雨の夜だった。
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