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荒野の一ドル銀貨―ブログ版
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ひつじ

平凡なひつじです。
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2004.02.22.定演ルポ・1
朝。目覚めると圧迫。胸にあおいギターが乗っている。

前夜、といっても二・三時間前のことだったが、寝るか練習するかのどちらの道にもゆけず、その真ん中を進み、布団にねころんだまま弾こうとした、その報いである。

家を出る準備を始める。髪は立てた。抜かりなく爪も切った。本番に使うギターの弦はしんぴんで、ゆるみはなくしてある。本体は前日、きこきこ二時間ほど磨いたので、金属が曇ってしまって輝きが足りないということもない。もはや不安な要素はなく、したがって演奏に失敗してもこれらのせいにすることはできないのであった。もはやひとのせい・もののせいにはできない。六時、右足から家を出た。

八時に五分をすぎたくらいに部室に到着。会場に運ぶ機材をがちゃがちゃ出す。クルマが一台、運転手が「今起きた」という深い事情により使えなくなる。さすがである。こうでなくてはいけない。アクシデントがあってこそ本番だ。盛り上がってきた。

会場に到着、機材を搬入する。大きく分けて音響(PA)と誘導という二つの仕事があったのに、どういうわけか自分はそのどちらにも組み込まれていなかった。それゆえ、あるときは印刷したプログラムを直しに受付に。あるときは控え室や舞台ソデに。あるときは会計担当としてお金をおろしに。あるときは人のパンを盗み食いしに。せわしなく、かつひまそうに会場をうろうろしていた。

音響の調整が進む。その終わりの頃に楽器を持って参加する。なぜかモニター(演奏者用スピーカー)から一部の音が出ない、という原因不明のトラブルが起きる。あれこれやっているうちに時間が刻々と過ぎてゆく。時計を見ると開場時刻を十分回っていた。甘く、少し危険なトラブルの香りがぷんぷんする。こうでなくては。盛り上がってきたではないか。けれどPAの英雄的な努力により(たぶん)、開演開始は予定通りとなった。定期演奏会が幕を開ける。

午後一時、最初のバンド「も」による演奏が始まった。これがどれだけ大変なことになっていたかは観ていた人間は知っているであろうけれど、あえて言うなら、プログラムの最初でなければ最後に持ってくるしかなかった、そういう種類の感動だった。出番を終えた三人は裏で虚脱しきっていた。ひどく緊張していたらしい。こころからの賛辞をこめて「バカ」といっておいた。いい意味である。

プログラムは続く。
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